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PAR樹脂とは:PlaBase プラスチック事典

2023.12.04

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PARとは…

PARはポリアリレート(Polyarylate)のISO略語。PARは繰り返し単位が芳香環(ベンゼン環)とエステル結合からなるポリマーの総称。結晶性と非晶性があるが、一般的にPARと呼ばれるのは非晶性。ユニチカが1973年に「Uポリマー」の商品名で生産・販売を世界で初めて開始。

(執筆:本間精一/本間技術士事務所)

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特徴

①透明性が優れています。

②変形に対する弾性回復特性が優れています。

③耐熱性が優れています。

④自己消火性です。

⑤食品衛生規格に適合しています。

PARはポリアリレート(Polyarylate)のISO略語です。PARは繰り返し単位が芳香環(ベンゼン環)とエステル結合からなるポリマーの総称です。結晶性と非晶性がありますが、一般的にPARと呼ばれるのは非晶性です。ユニチカが1973年に「Uポリマー」の商品名で生産・販売を世界で初めて開始しました。その後国外でも生産されています。

標準品は次の特徴があります。

①透明です。全光線透過率は89~90%です。

②弾性回復可能な変形領域が広い。変形に対する弾性回復特性に優れています。また、ガラス転移温度も高いことから弾性回復特性は広い温度範囲で保持されています。

③標準品のガラス転移温度は193℃、荷重たわみ温度(1.80MPa)は175℃であり、耐熱性が優れています。

④自己消火性です。自己消火性とは着火源を離すと炎が自然に消える性質です。

⑤食品衛生規格に適合しています。

成形法では射出成形、押出成形、ブロ―成形、真空成形など成形できます。

次の用途に使用されています。

自動車用途:フォグランプレンズ、ランプハウジング、計器部品など

機械用途:ポンプケーシング、複写機部品、時計枠など

電気・電子用途:電子レンジ対応容器、ソケット類、ヘッドホーン部品など

医療用途:目薬容器、高温滅菌用注射筒など

また、フィルムはディスプレイ基板、太陽電池、スピーカー振動板などに応用されています。

にPARの用途例と利用している特徴を示します。電子レンジ対応容器は透明であるので内容物の状態が見えること、加熱温度に耐えること、容器から溶出物がなく食品衛生性に優れることなどの理由で使用されています。

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表 PARの用途例と利用している特長

PlaBase プラスチック事典


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本間 精一(ほんま・せいいち)

三菱ガス化学、三菱エンジニアリングプラスチックスにおいてPC,POM,変性PPEなどの研究開発に従事。退社後は技術士事務所を開設。プラスチック全般の技術コンサルティングや執筆活動を行っている。著書には「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社)、「プラスチック材料大全」(日刊工業新聞社)、「設計者のためのプラスチックの強度特性」(丸善出版)他多数