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PVC樹脂とは:PlaBase プラスチック事典

2023.10.11

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PVC(ポリ塩化ビニル)とは…

PVCはポリ塩化ビニル(Polyvinyl chloride)のISO略語。1936年に米国グッドリッジ社が「ゼオン(GEON)」の商品名で生産・販売を開始。

(執筆:本間精一/本間技術士事務所)

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PVC(ポリ塩化ビニル)とは?

特徴

①自然品は透明性です。

②難燃性です。

③硬質から軟質のものまで幅広く改質できます。

④非晶性プラスチックの中では比較的耐薬品性が優れています。

⑤押出成形性が優れています。

⑥熱溶接や高周波溶着が容易です。

PVCはポリ塩化ビニル(Polyvinyl
chloride)のISO略語です。塩化ビニル樹脂ということもあります。PVCは1936年に米国グッドリッジ社が「ゼオン(GEON)」の商品名で生産・販売を開始しました。その後、我が国でも生産されています。現在では、PVCはポリエチレン、ポリプロピレンに次ぐ生産量に成長しています。

PVCは次の特徴があります。

①自然色品は透明です。

②分子に塩素原子を含むので難燃性です。

③非晶性プラスチックの中では耐薬品性が優れています。

④硬質から軟質まで幅広く改質できます。

⑤押出成形性が優れています。

⑥熱溶接や高周波溶着が容易です。

PVCの分子構造は同じですが、硬質PVCと軟質PVCがあります。両PVCの特性比較を表1に示します。硬質PVCは比較的強度が高く、土木建材などに広く使用されています。軟質PVCは可塑剤を加えて軟質化し、フィルムや表皮材に使用されています。また、軟質PVCには他の原料と共重合した無可塑PVCと呼ばれるものもあります。

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表1 硬質PVCと軟質PVCの比較

PVCは押出成形しやすいので、フィルム、シート、パイプ、異形押出品、多層押出成形品などに加工するのが容易です。特にダイスから押出すときに複雑断面でも、変形することなく形状を保持して成形できる特徴があります。

PVCは次の用途に使用されています。

 硬質製品:排水パイプ、継手、波板、平板、建材サッシ、雨樋、デッキ材、排水マス

 軟質製品:農業用フィルム、壁紙用レザー、車両用レザー、ガスケット類、ホース類

PVCの用途例と利用している特徴を表2に示します。窓枠断熱サッシにはPVCが使用されています。PVCは複雑断面品の断面寸法を高精度で成形できること、熱伝導率が小さいので断熱性に優れ結露しにくいこと、難燃性であることなどの特徴が生かされています。排水管は埋設したときの耐圧強度が高いこと、接着や溶接がしやすいので現場施工が容易であることなどの特性が生かされています。

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表2 PVCの用途例と利用している特徴

PlaBase プラスチック事典


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本間 精一(ほんま・せいいち)

三菱ガス化学、三菱エンジニアリングプラスチックスにおいてPC,POM,変性PPEなどの研究開発に従事。退社後は技術士事務所を開設。プラスチック全般の技術コンサルティングや執筆活動を行っている。著書には「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社)、「プラスチック材料大全」(日刊工業新聞社)、「設計者のためのプラスチックの強度特性」(丸善出版)他多数