PEIはポリエーテルイミド(Polyetherimide)のISO略語。米国GE社が1982年に「ウルテム」の商品名で生産・販売を開始。現在はサウジアラビアのサビックイノベーティブプラスチックスに売却され同じ商品名で販売。
PEI樹脂とは:PlaBase プラスチック事典
2024.01.31PEIとは…
(執筆:本間精一/本間技術士事務所)

特徴
①耐熱性が優れています。
②機械的強度が高いです。
③難燃性で、発煙量も少ないです。
④ガソリン、アルコール、弱酸、弱アルカリなど対する耐薬品性に優れています。
⑤色は琥珀色ですが透明です。
⑥流動性は比較的優れています。
PEIはポリエーテルイミド(Polyetherimide)のISO略語です。米国GE社が1982年に「ウルテム」の商品名で生産・販売を開始しました。その後本事業はサウジアラビアのサビックイノベーティブプラスチックスに売却され同じ商品名で販売されています。世界では同社の1社のみの販売であり、国内では輸入販売されています。
ポリイミドは非熱可塑性ですが、PEIはポリイミドにエーテル結合を導入することで熱可塑性になり射出成形や押出成形ができます。
特徴は次の通りです。
①耐熱性が優れています。
荷重たわみ温度(1.80MPa)は210℃、連続使用温度は170℃です。
②機械的強度が高いです。
非強化材料の引張強度は100MPa、曲げ弾性率は3,400MPaです。
③難燃性です。
UL94の燃焼ランクでは0.41mm厚でUL94V-0です。発煙量も少ないです。
④ガソリン、アルコール、弱酸、弱アルカリなどの耐薬品性に優れています。
⑤色は琥珀色ですが透明です。
⑥溶融粘度のせん断速度依存性は大きく、高せん断速度域では流動性が良くなる特性があります。
次の用途に使用されています。
電気・電子用途:ICソケット、サーキットプレート部品、プリント基板、ピックアップホルダーなど
自動車用途:ヘッドランプリフレクターやベゼル、スロットルボディなど
その他用途:加熱調理用のトレイや食器、航空機の座席トレイなど
表にPEIの用途例と利用している特徴を示します。航空機座席トレイは物を載せたときの耐荷重性、航空機火災時の低発煙性や難燃性、寸法安定性などの点から採用されています。

表 PEIの用途例と利用している特徴
PlaBase プラスチック事典
本間 精一(ほんま・せいいち)
三菱ガス化学、三菱エンジニアリングプラスチックスにおいてPC,POM,変性PPEなどの研究開発に従事。退社後は技術士事務所を開設。プラスチック全般の技術コンサルティングや執筆活動を行っている。著書には「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社)、「プラスチック材料大全」(日刊工業新聞社)、「設計者のためのプラスチックの強度特性」(丸善出版)他多数

