射出成形以外のさまざまなプラスチックの成形方法について解説する。
さまざまなプラスチックの成形方法:これってどうやって作るの?プラスチック製品のつくりかた⑥
2024.05.29
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(執筆:落合孝明/モールドテック)
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プラスチックの成形といえば射出成形が一般的ですが、射出成形以外にもプラスチックの成形方法には色々な種類があります。その成形にはそれぞれの方法にあった型が必要になります。
そもそも型というのは、金属が伸びたり、曲がったりという塑性(※)やプラスチックの流動性といった材料の性質を利用して製造するための型の総称を言います。そのため、単に金型と言っても材料はプラスチックとは限りませんし、実はプラスチックを成形する型にもいろいろな種類があります。以下に主なプラスチックの成形方法を紹介します。
編集部注:塑性(そせい)とは、ものにある一定の力を加えると変形し、力を取り除いても、変形が戻らずそのままの形状を保つ性質のこと。
・射出成形金型
射出成形機に取り付けられた金型に、プラスチック材料を溶融して射出、冷却することで形状を作る。自動車や家電、携帯電話の外装など、多くのプラスチック製品に用いられている。

・ブロー成形型
原材料に空気などのガスを噴きつけて金型に押し付け、製品を作る金型。ペットボトル、ガラス瓶などに用いられる。

・プレス金型
材料である鋼板、プラスチックなどに対して抜き、曲げ、絞りなどの加工をするための金型。ほぼ均一な厚みのものを加工するのに適している。自動車、家電、雑貨など多方面にわたる部品の製造に利用されている。

・押し出し金型
サッシのレールなどの長尺物の成形を行う。アルミやプラスチックなどの母材を目的形状の断面を持つ押出しダイスに対し押し付けることで、均一断面の長尺製品を成形する。

・回転成形型
マンションの屋上にあるような大型タンク容器・ローリータンクなどの大型ポリタンク製品を作るための金型。金型を熱して粉末状の材料を入れ、金型自体を回転させて成形する。

・真空(圧空)成形
樹脂のフィルムやシートを加熱・軟化させ、これを目的とする形状の型に当て、真空状態にして金型に密着させることで成形する方法。型はシートを当てる片面だけで良いので型費は抑えられるが、後処理を必要とするので製品単価は高くなる。複雑な形状や寸法精度が要求される成形品には不向き。

前述した通り、射出成形がプラスチックを成形する型で最も一般的と言えますが、それぞれの成形方法によって向き、不向きがあります。プラスチック=射出成形にこだわらず最適な成形方法を選択する必要があります。
(次回につづく)
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著書
『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)
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