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射出成形の動きを理解する:これってどうやって作るの?プラスチック製品のつくりかた⑦

2024.06.26

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この記事では…

射出成形による量産の流れについて説明する。

(執筆:落合孝明/モールドテック)


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前回、さまざまなプラスチックの成形方法を紹介しましたが、その中でも最も代表的な方法と言えば射出成形です。自動車、家電、医療、玩具、文具・雑貨などさまざまな分野で使われている方法です。今回は、射出成形により作られる樹脂部品が量産される過程を見てみましょう。

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  1. 乾燥して十分に水分を飛ばした状態のペレット状の樹脂原料を、ホッパーから射出成形機に入れる。
  2. 樹脂はスクリュー内で熱せられることで、固体から液体に変わる。
  3. 液体になった樹脂はノズルから金型へ射出される。
  4.  金型内で樹脂が充填・冷却固化されると金型が開く。
  5. 金型から製品を取り出した後、型を閉じ再び成形を繰り返す。

この動作を繰り返すことでプラスチックの量産が可能になります。繰り返し成形を行うためには、金型を使用する成形機に取り付ける必要があります。

射出成形機自体はいろいろなメーカーからさまざまなサイズが販売されています。それぞれの成形機にあった金型を製作する必要があります。

また、製品の大きさによって、どのサイズの成形機で成形ができるかも決まってきます。成形機の大きさは「〇〇トンの成形機」といった表現をします。この「〇〇トン」とは「成形機が金型を締め付ける力のこと」を指し、「型締力(かたじめりょく)」と呼ばれます。例えば、50トンの成形機と400トンの成形機では型締力が8倍違います。400トンの成形機の方が、型締力が大きいためその分大きな製品が成形できます。成形品が大きければその分金型も大きくなりますし、成形機を動かすためのコストも高くなります。

50トンの成形機で十分対応可能な製品を400トンの成形機で成形するのは過剰な仕様となるわけです。結果として、コスト面で見合わなくなります。その製品に適した成形機で成形を行うことで最適な成形品を成形することができるのです。(次回につづく)

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>>>>連載「これってどうやって作るの プラスチック製品のつくりかた」一覧 

著書

『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)

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落合 孝明(おちあい・たかあき)

1973年生まれ。株式会社モールドテック代表取締役(2代目)。デザインとエンジニアリングの両面から製品開発の支援をする設計屋。アイデアや現品からのデータ製作や製造手配まで製品開発全体のディレクションを行っている。文房具好きが高じて立ち上げた町工場参加型プロダクトブランド『factionery』では、第27回日本文具大賞機能部門優秀賞を受賞している。

著書:『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』 (日刊工業新聞社)

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