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量産を意識して製品設計をする【02肉厚】:これってどうやって作るの? プラスチック製品のつくりかた⑨

2024.08.28

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この記事では…

良い製品を成形するために必要な厚み、肉厚について説明する。

(執筆:落合孝明/モールドテック)

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良い製品を成形するためには、製品の厚みも重要な要素となります。肉厚はできる限り均一とし、強度や剛性が必要な部分をリブなどで補強するのが望ましいです。肉厚が極端に薄い、または厚い部分があると、ソリやヒケ、ボイドなどの成形不良を起こす可能性があります。下の図1のように厚い部分の肉厚を調整します。

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図1

とはいえ、製品の機能や他の部品との兼ね合いで、常に均一にできないということも良くあります。そのような場合には、急激に肉厚を変化させてしまうのではなく、ゆるやかに肉厚を変化させ、樹脂の流動性を良くすることで成形不良を回避するという方法があります。

あくまで目安ですが、図2のように肉厚の変化量tの3倍以上で変化させると影響は少なくなります。

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図2

強度や剛性や形状によって、製品にリブやボスを付けなくてはならない場合もあります。

その際、製品部の肉厚とリブの肉厚を同じにすると、リブの根本が厚肉になりヒケやボイドといった不具合が生じる恐れがあります。そのため、製品部の肉厚に対してリブの肉厚は7~8割程度に抑えるのが理想的です。

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図3

ただし、このリブに抜き勾配を付けた場合、リブ自体が薄肉となってしまい材料がリブの先端まで回らなくなる可能性があります。そのため、抜けやすさと樹脂の流動性の両方を考えて肉厚を設定する必要があります。

(次回につづく)

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>>>>連載「これってどうやって作るの プラスチック製品のつくりかた」一覧 

著書

『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)

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落合 孝明(おちあい・たかあき)

1973年生まれ。株式会社モールドテック代表取締役(2代目)。デザインとエンジニアリングの両面から製品開発の支援をする設計屋。アイデアや現品からのデータ製作や製造手配まで製品開発全体のディレクションを行っている。文房具好きが高じて立ち上げた町工場参加型プロダクトブランド『factionery』では、第27回日本文具大賞機能部門優秀賞を受賞している。

著書:『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』 (日刊工業新聞社)

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