プラスチック製品の角になぜRを付けるのかについて解説する。
量産を意識して製品設計をする【03角R】――これってどうやって作るの?プラスチック製品のつくりかた⑩
2024.10.07
この記事では…
(執筆:落合孝明/モールドテック)
>>前回の記事
量産を意識したとき、製品の角の設計についてもポイントがあります。
身近にある樹脂製品を見てみると、多くの樹脂製品は角が丸くなっています。この角に付いた丸みのことを「角R」と言います。また、Rの付いていない状態を「エッジ」と言います。

デザイン上、見栄えを整える意味でRを付けることもありますが、機能的な理由からも大きく2つの理由があります。
理由1 製品の耐久性
角がエッジの場合とRが付いている場合とではその耐久性は全く異なります。
製品を落とすなどしてぶつけてしまった時、エッジの場合は製品が欠けてしまう恐れがあります。そこで角をRにすることで、製品の耐久性が高まるのです。
理由2 使いやすさ、安全性
製品の角を持ったときに、角がエッジの場合とRが付いている場合では持ちやすさが異なります。
子どもが使うような製品やおもちゃ、またお風呂の椅子など直接肌が触れるような製品では、触れる部分がエッジだと手や肌を傷付けてしまう可能性があります。そのため安全性を考慮して製品の角をRにします。(参考記事:おもちゃの安全基準 )

このように、機能的な面や安全性から角にRを付けるのが一般的です。次回は金型製作の面から解説します。
(次回につづく)
>>>>連載「これってどうやって作るの プラスチック製品のつくりかた」一覧
著書
『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)
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