コーティング剤メーカーと自動接着塗布機メーカーのコラボレーションが実現 ノードソン×ユニチカが接着業界の未来を変える:PR
2025.04.07
接着業界をけん引する2社が初のコラボレーション
現代の製造業において必要不可欠であり、精密化・小型化・軽量化、そして自動化という時代の潮流においてますます注目される接着技術。ノードソンは塗布機、ユニチカは接着剤と共に接着技術を扱いながらも、これまで直接的な関わりはあまりなかったと言う。製造業全体の課題に取り組む両社が、今回初のコラボレーションによってより高品質な接着ソリューションが実現した。
ノードソン株式会社(以下、ノードソン)は、ノードソンコーポレーション(本社:アメリカ・オハイオ州ウェストレイク)の100%子会社として1969年に日本でビジネス展開を開始。50年以上にわたって接着やコーティング関連機器の開発・製造を行ってきた。ホットメルト接着剤の塗布をはじめ、本記事にて紹介するような常温材料の塗布も得意とする。自動車産業や電子機器などにおける自動接着塗布機などの分野において、業界をけん引するリーディングカンパニーである。

ノードソン株式会社EFD事業部 中野 元氏
ユニチカ株式会社(以下、ユニチカ)は、1889年「尼崎紡績」として創業を開始し、日本三大紡績の1つとして日本の繊維産業を支えてきた企業だ。現在ではフィルムや樹脂など高分子分野でも多様な事業内容を展開しており、機能素材として各種コーティング剤も取り扱っている。

ユニチカ株式会社 大藤 晴樹氏
異素材接着を得意とする新しいタイプの接着剤
ユニチカは変性ポリオレフィン樹脂エマルジョン「アローベース」を展開しており、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった難接着剤や金属材料にも優れた接着性を発揮する。溶剤や界面活性剤を含有しない水性接着剤であるため、環境負荷が低く、安全性も高い。異素材同士の接着にも強いという画期的な接着剤だ。PETやナイロン(PA)とも相性が良く、食品や医薬品の包装などで広く用いられている。
アローベースの技術をもとに新規開発されたRM-170は新しいタイプの封止剤であり、金属・樹脂インサート成形の前処理として金属側に塗布することで良好な封止性能を発揮する。耐水性、耐薬品性にも優れ、今後よりニーズが高まっていくと予想される自動車の電装部品などの分野で販売を拡大していきたい考えだ。

RM-170(左):オレフィン樹脂(右)を水分散した新規封止剤
だがこの封止剤は、性能面での評価が高い一方で、実際にはどのように塗布すべきかという点でユーザーから課題が上がっていた。ユニチカ株式会社の大藤晴樹氏は語る。「過去に塗布方法という課題を解決できず、つまずいてしまった案件もあり、もったいないという声が社内から上がりました」。そこで塗布方法を含めたソリューションをともに提案できないかと声をかけたのが、ノードソンだ。
単なる自動塗布に留まらないジェットバルブテクノロジー
そもそも接着剤の塗布において、手作業には課題が多い。自動化することによってスピード、安定性、作業員のスキル問題や安全性といった問題を解消することができる。だがノードソンが提供するPICO Pµlse ® ジェットバルブテクノロジーは、さらにその上の接着体験を提供するソリューションだ。
液体を飛ばすことによって非接触塗布を実現し、凹凸のあるワークにも簡単に塗布ができるだけでなく、パワーを調節することで飛散を防ぎ、マスキングなしで塗ることが可能になるという。さらに高い塗布量精度により液剤のムダも削減できる。シャフト動作の緻密な制御によって、最小径150μm以下を実現し、人では作業不可能なレベルの微細な接着剤塗布を可能とする。電子基板など、すでに多くの精密接着分野で実績を持っている。
「ノードソンは接着のお困りごと相談は大歓迎です。今回のような、粘度の低い接着剤を飛び散らずにやさしく非接触塗布するというのは当社にとって得意分野。ユニチカ様からお話をいただいたときも、懸念はあまりないという印象でした。」とノードソン株式会社中野元氏は話す。実際に何度も行っている塗布実験では、毎回要求通りの塗布が実現できていると言う。「正直、こんなにスムーズにいくとは思っていなかった」(大藤氏)というから驚きだ。
「接着剤によっては、使わずに置いておくと分離してしまうものもあります。そうした場合、別途循環システムなどが必要になる場合もありますが、その点、RM-170は樹脂の分散安定性が優れていて作業性がいい。非常によくできた封止剤です。そういう点でも、自動化に適した封止剤だと思います」(中野氏)というように、得意分野が出会ったことで、双方にとって新たな可能性が生まれたのだ。
コラボレーションによる更なる発展に期待
「フィルム接着において、もはや接着剤塗布は自動化がスタンダードですが、今回のRM-170を使用される成形メーカーなどはまだまだ接着の自動化は進んでいません。今回ノードソン様とコラボレーションすることで、これまでユニチカ単体ではできなかった塗布方法の提案ができればと考えています」(大藤氏)。

中野氏は「ディスペンサーというのは液体を相手にする装置なので、カタログスペックで語れないところがある。今回ユニチカ様とこうして縁ができたことで、お互いに困っていること、得意なことを共有することができたというのが今回の一番の収穫です」と話すように、共に接着を扱いながらもこれまで交流のなかった両社が出会ったことで、封止剤や接着剤を使用する製造業にとっては大きなメリットが生まれることは間違いない。自動車などでは軽量化の観点から、封止剤・接着剤の塗布量についても非常にシビアになっている。省スペース少量で効果が高い封止剤・接着剤と、精密塗布が可能な自動機は今後ますます広がっていくだろう。実績としてはまだまだこれからだと言うが、今後どのような展開を見せていくのか、期待したい。
接着のお困りごとを募集しています。複雑な形状に塗りたい、マスキングができない箇所であるなど、接着工程に課題をお持ちの方は、ぜひこちらのフォームよりご連絡ください。

PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。



