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バイオプラスチックの種類:プラスチックの環境対応(2)

2025.10.08

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この記事は…

バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックのそれぞれの特徴、種類について解説する。

(執筆:本間精一/本間技術士事務所)

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我が国ではバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックを含めて「バイオプラスチック」と総称している。

カーボンニュートラルとバイオマスプラスチック

バイオマスプラスチックは植物などの有機資源(バイオマス)から作られたプラスチックである。植物は二酸化炭素と水から光合成されるので、廃棄段階で二酸化炭素を排出してもトータルでは二酸化炭素の増加を抑制できる。このことを「カーボンニュートラル」という。石油由来の原料を一部に使用した部分バイオマスプラスチックもあるが、日本バイオプラスチック協会の認証制度ではバイオマス資源25wt%以上のものを「バイオマスプラスチック」としている(添加剤については別規定あり)。

表1にバイオマスプラスチック(非生分解性)を示す。バイオマスプラスチックは同種の石油由来プラスチックと同等の物性を有しており、カーボンニュートラルという特徴を生かして自動車、電子・電機、日用品などの用途に使用されつつある。

表1 バイオマスプラスチック(非生分解性)

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生分解性プラスチック

生分解性プラスチックは、ある一定の条件下で微生物などの働きによって分解され、最終的に二酸化炭素と水に還るプラスチックである。ポリブチレン・アジペート・テレフタレート(PBAT)のように一部に石油由来原料を使用するものもあるが、大半は全バイオマスプラスチックでもある。生分解性プラスチックは化学合成系、微生物内で合成される微生物産生系、デンプンやセルロースを原料とする天然物系などがある。表2に生分解性プラスチックの種類を示す。

表2 生分解性プラスチック

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生分解性と言っても環境中に放置して自然に分解するわけではなく、コンポスト(堆肥)や土壌中で微生物の働きで分解される。また、海洋中では陸上に比べて微生物の密度が低く、また微生物の種類も異なるため生分解しにくいという課題がある。微生物産生系PHAは海洋中マイクロプラスチックを生分解する特性がある。

生分解性プラスチックは石油由来プラスチックに比較して耐久性は劣るが、環境汚染または海洋マイクロプラスチックを低減できるため、使い捨ての日用品、農業資材、漁具類、繊維類などに用途が広がりつつある。

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本間 精一(ほんま・せいいち)

三菱ガス化学、三菱エンジニアリングプラスチックスにおいてPC,POM,変性PPEなどの研究開発に従事。退社後は技術士事務所を開設。プラスチック全般の技術コンサルティングや執筆活動を行っている。著書には「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社)、「プラスチック材料大全」(日刊工業新聞社)、「設計者のためのプラスチックの強度特性」(丸善出版)他多数