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プラスチックのリサイクル(1)―リサイクルの現状:プラスチックの環境対応(11)

2026.08.24

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この記事は…

世界における「環境との共存」に向けた取り組みの最新動向を紹介する。

(執筆:本間 精一/本間技術士事務所)


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⁠化石資源(石油)の枯渇、温室効果ガスによる地球温暖化、環境汚染などに対応するためリサイクル技術の重要性が高まっている。プラスチックのリサイクルにはマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルなどがあるが、ここではマテリアルリサイクル(以下リサイクルという)について述べる。 

サーキュラエコノミー(CE)は「資源を使って、作って、使用して、捨てる」という直線型経済システムのなかで廃棄されていた製品や原材料を資源としてとらえ、廃棄物を出すことなく循環させる経済の仕組みである。プラスチックのCE推進にはリサイクルが重要な技術になる。そのためにはリサイクルにおける経済性(コスト)と製品品質の保持が重要な課題となる。 

表は世界におけるプラスチックの生産量推移である。 

表 世界全体のプラスチック生産量とリサイクル状況(注1)

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表に示したように2024年における世界のプラスチック生産量は約4億3千万トンであり、その中でマテリアルリサイクルは約10%を占めている。全体としてはバイオベースプラスチックを含めて環境負荷低減材料が増加する傾向にある。 

一方、日本におけるリサイクル材の活用状況については、(一社)日本プラスチック循環利用協会が集計した2024年の資料を図に示す。 

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図 2024年日本の廃プラの活用状況

図に示すように2024年における廃プラ総排出量は911万トンであり、その内20%はリサイクル材として活用されている。また、プラスチックは燃焼させたときに発熱量が大きいことから高炉コークス(2%)、固体燃料(1%)、発電焼却(29%)、熱利用焼却(16%)などのサーマルリサイクルとして約46%が利用されている。サーマルリサイクルは廃プラの低減にはつながるが、燃焼時に二酸化炭素(温室効果ガス)を排出するという課題がある。 

なお、リサイクルには成形工程で発生した廃材を回収して再成形する成形工程リサイクルと製品使用後に回収されたプラスチック廃材を再使用する市場回収リサイクルがある。成形工程リサイクルは同図に示した廃プラスチックの集計には含まれていないと推定される。 

 筆者注

注1 清水浩、プラスチックス、76(6), p. 23, 日本工業出版(2025)(Plastics-the Facts 2024のデータより) 

本間 精一(ほんま・せいいち)

三菱ガス化学、三菱エンジニアリングプラスチックスにおいてPC,POM,変性PPEなどの研究開発に従事。退社後は技術士事務所を開設。プラスチック全般の技術コンサルティングや執筆活動を行っている。著書には「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社)、「プラスチック材料大全」(日刊工業新聞社)、「設計者のためのプラスチックの強度特性」(丸善出版)他多数