【パーティングライン】量産のための製品設計その3:射出成形の基本(3)
2019.08.21

量産のための製品設計その3 パーティングライン
パーティングラインとは、金型が分割される位置のことである。金型は大別すると固定側と可動側の2枚の板に分けることができる。この可動側と固定側の分割される位置をパーティングライン(PL)という。
このパーティングラインはどこに設定してもいいわけではなく、原則として成形品を金型平面で見た時に一番外側になる部分に設定する(図1)。それ以外の位置に設定した場合には、通常の金型の動きでは成形品が取り出すことができないアンダーカットと呼ばれる形状が発生してしまう(図2)。


アンダーカットがある場合には金型に別途アンダーカットの処理するための構造が必要となる。要するに金型構造を複雑にしコストアップに繋がってしまう。どうしても必要な場合もあるが不必要なアンダーカットは製品設計の段階で解消しておきたい。
パーティングラインは可動側と固定側がしっかりと合わさっていなければならない。この合わせが不十分だとバリという不具合が発生してしまう。変化の複雑なパーティングラインはこの合わせの調整が難しくなってしまいバリが発生しやすい。そのため、パーティングラインはできるだけ単純にすることが望ましい。 また、パーティングラインは固定側と可動側の別の2枚の板を合わせているため成形品に線として残ってしまう。そのためできる限り目立たない位置にパーティングラインを設定する。例えば、コーナーRのR止まりやC面取りの角、段差部などはラインが目立たないためよく設定される 。
量産に向けた製品設計のポイント
- パーティングラインはできる限りシンプルに設定する
- パーティングラインには成形品に線が残る
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