【SABIC】5G関連の光学製品開発にも適したエクステム™樹脂とは:PR
2020.05.20
SABICが開発したEXTEM™ RESIN(以下、エクステム™樹脂)XH シリーズは、超高耐熱(Tg:267℃)かつ透明性も有する、射出成形が可能な非晶性・熱可塑性ポリイミド樹脂である。可視光線領域では透明茶色であるが、近赤外光線領域(NIR)において75%から最大で85%までの透過率を誇る。また光屈折率も高く850nmの光波長にて1.643と熱可塑性透明樹脂の中では最高レベルを誇る材料である。

本材料は、近年注目されている5G(第5世代移動通信システム)などにも使われる光通信(高スピード大容量通信)用トランシーバーの集光レンズや、光学(赤外線)センサーの受光レンズなどで使用実績を増やしている。
SABICの光学製品向けグレードとして、従来は同社製品ULTEM™ RESIN(ウルテム™樹脂:ULTEM 1010、ULTEM DT1810EVなど)があり、世界の多くの企業の製品や部品で採用されてきた。
ULTEM 1010は近赤外線光学レンズ向け用途での標準材であり、ULTEM DT1810EVは耐熱性が多少低くなるものの、高い流動性が必要な場合に選択できた。さらに、そこにULTEM 1010の光学特性を維持しつつ、耐熱性を50℃近く高くしたエクステム™樹脂 EXTEM XH1015が加わることで、さまざまなニーズに合わせた材料提案ができる。

エクステム™樹脂の耐熱性について
エクステム™樹脂は、ガラスや熱硬化性樹脂レンズよりも複雑なレンズ形状への対応が可能であり、かつ生産性が高い。ウルテム™樹脂は鉛フリーはんだ付け工程には対応していなかったが、エクステム™樹脂は対応している。

EXTEM™ RESIN(エクステム™樹脂)物性表

EXTEM™ RESIN(エクステム™樹脂)のデータシート
エクステム™樹脂の採用事例
2018年に米国で開催された「NPE 2018 – The Plastics Show 」では、エクステム™樹脂がスマートフォンやゲーム機などの電気製品に使われる近接センサーやジェスチャー認識に赤外線センサーレンズ向けとして採用され、既に使用され始めたことが明かされた。

SOPRODのセンサーレンズについて
スイスの成形加工メーカーであるSOPROD社は光学製品量産で、エクステム™樹脂を採用。マイクロ成形機を使用し、数個取りマルチキャビティ金型を用いて量産をすることで、切り出し研磨ガラスや、エポキシ樹脂などと比べて高い生産性を提供できるという。
エクステム™樹脂活用のための技術サポート体制
EXTEM™ RESIN(エクステム™樹脂)は熱可塑性樹脂であり、射出成形可能な材料ではあるが、超高耐熱である。故に、樹脂の予備乾燥設備、射出成形機や金型設計など高度の設備と技術が必要とされる。
SABICでは国内外に同樹脂の成形に対応した設備やテスト機器を導入し、基礎評価から用途に必要とされるデータ取りまでなどを社内で行う。特にレンズ部品は小さいため、それに合わせた小型成形機(マイクロモールディング)でのテストを重視し、成形技術に精通した技術者を配置し、成形トライの準備から本番まできめ細かいサポート体制を整えている。
光学設計者に幅広い選択肢を――SABICの高耐熱光学熱可塑性樹脂
光学システム設計ソフトウェアの業界標準となっているZemax OpticsStudio® の材料データベースには、SABICの高耐熱性材料としてLEXAN™ CXTポリカーボネート(PC)コポリマー樹脂、ウルテム™ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、エクステム™ポリイミド樹脂の合計4種が収められている。高耐熱光学熱可塑性樹脂としては初めてOpticsStudio®に登録されている。
SABICの高耐熱光学熱可塑性樹脂のラインアップは、光学センサーやレンズの設計者に対して、ガラスやエポキシ樹脂以外の画期的な材料の選択肢を提供することが可能としている。今後は、JEDEC reflowに対応可能な更なる高耐熱材料なども現在開発中であり、詳しい材料情報などはSABICの各営業担当を通じて展開していく予定である。
問い合わせ先
ご質問やご不明点などございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
SABICジャパン合同会社
担当:若狭宏美
電子メール: hiromi.wakasa@sabic.com

PlaBase編集部
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