【SABIC】誕生55周年を迎えるノリルファミリー 最新の用途例とチャレンジ:PR
2020.10.19
1965年に誕生したPPOポリマー™に、他の樹脂をブレンドすることにより多彩なノリル™ ファミリー製品が誕生している。2020年はノリル™が55周年を迎え、この間にはさまざまな用途に採用され、発展を遂げてきた(PPOポリマー™の一般名称は「PPE」)。
いろいろな用途で活用可能な製品が誕生する一方で、要求される性能が変化している。今回は変化に適応し、成長続けるノリル™ファミリーの最新情報を紹介する。

ノリル ファミリー ツリー
モビリティー向けバッテリー用途のノリル
ポリスチレンとのブレンドで構成されているノリル™。PPOポリマー™が持つ利点(高耐熱性、優れた電気特性、優れた加水分解安定性、耐酸・アルカリ性、非ハロゲン難燃ソリューション、優れた寸法安定性、低比重)に加えスチレンが持つ優れた加工性を兼ね備える。
ノリル™樹脂に、新しくSABIC独自の技術によって開発されたノリルNHPが加わる。
一般的にバッテリー用途に使用する樹脂に対して、次のような要求性能がある。
・難燃性:UL 94 V0
・剛性(ガラス繊維強化)と低線膨張係数
・低比重
・低反り
・耐トラッキング:CTI 2
・Li-Ion電解液に対する耐薬品性
・一定荷重下での優れた耐クリープ性
ノリルNHPは、新世代の非ハロゲン化難燃性ソリューションにより上記要求性能を満たす。このことから、ノリルNHPはバッテリーの軽量、薄型、より安全な製品設計を可能にする。

今回はモビリティー向けバッテリー向けに従来からのノリル、並びにノリルNHP適用例を提案する。



自動車 車体シャーシ・フレームにノリルGTXを提案
PPOポリマー™にPA樹脂をブレンドした「ノリルGTX」は、モビリティー分野でさらに新しい用途に展開されている。自動車の重量の大半を占めるシャーシーフレームを、樹脂+金属によるハイブリッドパーツにより軽量化を図っている。ノリルGTXはE-Coat(電着工程)にも耐える耐熱性があることから、ホワイトボディーへの組み付けが可能であり、軽量化のみならず生産性向上、部品数削減に貢献する。樹脂+金属からなるノリルGTXソリューションは、従来の金属部品を約40%軽量化が可能で、燃料効率アップによりCO₂削減に貢献できる。
他の樹脂においても同様な提案がされているが、ノリルGTXには次のような優位性がある。
・ノリルGTXは-40〜220℃と幅広い温度範囲で使用可能。220℃×60分によるヒートエージングテスト後、何ら物性低下並びに外観変化がなく、E-coat工程時の降温条件に十分に適応する。
・低温度領域において、ノリルGTXは延性破壊モードを示し、衝突において高いエネルギー吸収性を発揮する。ノリルGTXによる衝撃吸収部品は、その必要性能を犠牲にすることなく、より省スペースな部品設計が可能となる。
・ノリルGTXは加水分解に対して堅牢だ。例えばPBT樹脂ベースで検討する場合は、加水分解がネックになる。またそりも発生しやすく、PBT樹脂ベースはこの用途には不向きと言える。
・PA樹脂に対しては、ノリルGTXは様々な優位性があり、特に寸法安定性が優れる。
SABICでは材料開発はもちろん、CAEを利用したデザイン提案も行っている。特にこの用途に対するCAEによる解析に必要な技術データを蓄積しており、より詳細なデザイン提案ができるのが強みだ。

PA樹脂 成形時のそり、吸水による問題を解決
ノリルGTXは一般PA6、PA66樹脂と比較して、低比重、低吸水性であり、そりが少なく寸法安定性に優れています。よって一般的なPA樹脂では課題となる成形そり、吸水による寸法変化および物性変位が大きいなどの問題を解決できる。これにより、自動車に使用されるホイールキャップ、電装部品のジャンクションボックス、樹脂フェンダーなどに、PA樹脂ではなくノリルGTXが採用されていることは広く知られている。また、ノリルGTXは塩化カルシウムに耐性があるため、PA樹脂が適さない環境下でも使用可能だ。



ノリル ファミリー 耐薬品性
ブレンドする樹脂により、ノリル™ファミリーは耐薬品性が異なる。部品・製品設計の際、樹脂の耐薬品性は重要な項目になるため、参考として下記のように耐薬品性を示す。


備考: この表は、さまざまなノリル材料間の耐薬品性の相対的な違いのみを示す。 いかなる状況においても、耐薬品性の情報は、実際の条件またはテスト条件下での完成または保証された部品性能を表すものとして解釈すべきではない。
ノリル™ファミリー各製品の詳細については、下記のSABICの担当者に問い合わせいただくか、www.sabic.comにアクセスしてほしい。
問い合わせ
SABICジャパン合同会社
ご担当者名 若狭宏美
連絡先(電子メール、電話など):hiromi.wakasa@sabic.com

PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。
