工業系YouTuberのなんとか重工・とんこつ氏が厳選した、プラスチックがらみのモノづくり動画やレビューをご紹介! 今回はアボカドの種から作られたプラスチックの話です。
アボカドの種から作られたプラスチックが世界を変える!?:なんとか重工が覗いた「プラスチックの世界」(3)
2021.09.28
この記事では…
(執筆:とんこつ/なんとか重工)
どうも、工業系YouTubeチャンネルなんとか重工のとんこつです!
「なんとか重工」では旋盤やCNC、溶接機、3Dプリンターを使い、さまざまなモノを製作し、モノづくりの楽しさや魅力を世界中へ発信しています。>>なんとか重工のYouTubeチャンネルはこちら
本連載では、PlaBaseとのコラボ企画ということで、とんこつが独断と偏見!? で選んだ、プラスチックがらみのモノづくり動画を紹介していきます。
突然ですが、皆さんはアボカドって食べますか? 僕は好きで、よくアボカドまぐろ丼にして食べたりします! 今回は、そんな身近なアボカドについてのお話です。
テーマは、「アボカドの種から作られたプラスチックが世界を変える!?」です。
前々回の記事で、使用済みプラスチックの活用方法についてご紹介しましたが、また別の観点から環境問題やSDGsに関する動画を皆さんにご紹介します。
というわけで、今回ご紹介する動画は、こちらです。
「How Avocado Waste Is Turned Into Plastic.」
(訳:アボカドの廃棄物をプラスチックに変える方法)
この動画は、「Business Insider」というチャンネルが公開したもので、アメリカだけで年間60億個のアボカドが消費されていることに着目し、廃棄物であるアボカドの種からバイオプラスチックを生産する会社について紹介されています。
アボカドの種から生成したプラスチックは、(廃棄後の)分解がすみやかで、生成の際には化石燃料の使用が少なくて済むということで、環境に優しいということです。
バイオプラスチックのこと
ところで「バイオプラスチック」という言葉を聞いたことがありますか?
JBPA(日本バイオプラスチック協会)は、以下であるとしています。
再生可能なバイオマス資源を原料に、化学的または生物学的に合成することで得られるプラスチック。それを焼却処分した場合でも、バイオマスのもつカーボンニュートラル性から、大気中のCO2の濃度を上昇させない特徴がある。これにより、地球温暖化の防止や、化石資源への依存度低減にも貢献することが期待される。
ちょっと難しいですが、すごく簡単に言うと、「石油由来のプラスチックよりも環境に優しい」のがバイオプラスチックです。
バイオプラスチックの主なメリットは、以下です。
・生産に必要な化石燃料が少ない
・有毒な化学物質が少ない
・生分解性がある
このように、一見良いことづくめな気がしますが、問題も抱えています。
1つ目は、適切な堆肥化を行うために特別な施設が必要なこと。バイオプラスチックを堆肥化させるためには専用の設備が必要で、単に土に埋めるだけでは分解までにたくさんの時間を要します。短期間で堆肥化を行うための設備が世界中で全然足りていません。
2つ目は、生分解性についてです。多くのバイオプラスチックが生分解性を持ちますが、これらは海へ流れ出た場合、ほとんど自然に堆肥化することはなく、マイクロプラスチックとして何十年と海を漂い続けます。海ではなかったとしても自然条件で分解するのに最低1年以上かかります。
3つ目は、現時点で原油の方が安価で生産能力も高いため、市場の規模やコストの面で石油由来のプラスチックには敵いません。バイオプラスチックの生産力は石油由来のプラスチックの1%程度しかなく、動画の会社でも、月に130万トンものバイオプラスチックを生産していますが、これはアメリカ人1万3000人が月に使用する量に相当する生産力しかありません。
いつか石油由来のプラスチックがなくなり、バイオプラスチックもしくは、新たな環境に優しい材料が開発されたら良いですよね!
アボカドを料理する時には、思い出して
「なんか環境に良さそう!」と思っても、必ずしもそれが良いとは限りません。ただ、世界中が同じ目標を持って進んでいくことが大切だと思います。知らないうちに身近なところからこういった取り組みは始まっています。
もし、アボカド料理を作ることがあったら、種を見て、この記事のことを思い出してくださいね(笑)
なんとか重工も、バイオプラネタをやっているよ
なんとか重工のYouTubeチャンネルでは、PLAというトウモロコシやジャガイモなどの植物由来のバイオプラスチックで作った「3Dプリンターで便利な道具を作ろう!」という動画を公開しています。
よろしければ、ぜひこちらもチェックしてみてください!
工業系YouTube「なんとか重工」とんこつ
元々は金属加工会社に勤務。CAD/CAM、旋盤、マシニングを使いさまざまな部品を製作。
その経験を活かし2017年に相方ケロと共にものづくりの楽しさや魅力を発信するため、工業系YouTubeチャンネルなんとか重工を設立。
2019年8月にはYouTubeNextUp2019ファイナリストに選出。コロナ禍の2020年に脱サラして、YouTuberとして生きていくことを決意。現在の2021年5月にはチャンネル登録者数70000人を突破。
趣味はバイクとゲームとものづくり。好きな食べ物はうなぎとグミとチョコ。2児の父。

