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三井化学「TPX®」が繊維化。「超軽量性」「保温性」といった特徴を有しタウンユースやスポーツ等、様々なアパレル製品に適用可能:PR

2022.05.16

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総合化学メーカーの三井化学は、2021年に長期経営計画「VISION 2030」を策定。「ライフ&ヘルスケア」「モビリティ」「ICT」「ベーシック&グリーン・マテリアルズ」の4ポートフォリオに再編成した。また、従来型の素材提供ビジネスから転換を図り、社会課題視点やソリューション型ビジネスモデル、サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル、そしてデジタルトランスフォーメーション(DX)を全社・全事業に展開していくことで、社会・消費者・顧客に求められる価値の創出を追求している。環境配慮対応関連では、2021年11月1日に、「三井化学カーボンニュートラル研究センター」(MCI-CNRC)も開設。新時代に向けた取り組みを意欲的に行っている。

三井化学が、新時代のニーズに対応する樹脂として推す1つが、「TPX®(ポリメチルペンテン)」で、同社独自の触媒技術および合成技術により開発した特殊ポリオレフィンである。

TPX®は、世界中で三井化学のみが製造しているポリマーだ。結晶性樹脂でありながら、ガラスのような高い透明性を備える。また融点は220~240℃と耐熱性が高く、フッ素に次ぐ優れた離型性(剥離性)も備える。さらに、低密度、ガス透過性、耐薬品性、非吸水性といった、魅力ある特長を幾つも併せ持つ。また米国FDAなどの各国食品衛生規格に適合する銘柄も揃えているため、フードコンテナやキッチン用品から医療機器まで幅広く使用可能だ。

既にTPX®は日用品や雑貨、自動車、電子電機機器、電池、半導体、包装材、塗料などと、我々の身近にあるモノから工業用途まで使用されている。

以降では「繊維化」というTPX®の新たな取り組みを紹介する。

TPX®繊維におけるキーワードは「軽量・保温・防汚・速乾」

TPX®繊維の特徴としてまず挙げられるのが軽量性だ。かさ高く螺旋状になっているポリマー構造に起因して比重が0.83と非常に軽い。三井化学が把握している限りでは、商業化されている樹脂の中で最軽量だ。例えばPET繊維からTPX®繊維に置き換えた場合、約40%の軽量化となる。

次に、保温性も特徴の1つだ。三井化学社内で行った試験では、同条件のポリエステル織物と比べてTPX®繊維は熱の伝わりにくさが約2倍となった(図1)。

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図1:TPX®繊維における熱の伝わりにくさの評価⁠
⁠※試験方法:熱板に試験片をセットし、放出された熱量より保温率を算出
⁠数値は代表値であり試験結果の保証を伴うものではございません。

さらに防汚性・速乾性でも特徴を有している。TPX®自体はもともとフードコンテナやしゃもじに使用されており、PTFEに近い離型性となっている。このことから汚れのつきにくさ、落ちやすさにも優れた特徴があり、それは繊維にした際にも発現される(図2)。

※図2~5における試験方法については後述する。

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図2:汚れのつきにくさおよび落ちやすさの評価
⁠⁠※1~5級で0.5刻み評価。数字が大きい方が優れていることを意味する。
⁠数値は代表値であり試験結果の保証を伴うものではありません。

また、ポリオレフィンであるため水分の吸収がなく、脱水後の残水率が低く、綿やポリエステルに比べて乾燥にかかる時間が短い(図3、図4)。

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図3:残水率の評価(2分間の脱水)

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図4:残水率と乾燥時間の評価

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図5:試験片(キルト)の概要

◆試験方法(JIS L 1096 準用)
⁠①試験片を水に完全に浸す
⁠②家庭用洗濯機で2分間脱水する
⁠③乾燥性試験機に吊り下げ、5分おきに重量変化を測定

※数値は代表値であり試験結果の保証を伴うものではございません。

これらの特徴から、タウンユース、アウトドア、スポーツ、ダウン代替など、さまざまな用途に展開が期待される。既に長繊維、短繊維、シート綿、粒綿といった各種繊維化は実現しており、2022年度中に最終製品としての販売を目指す。

関連情報

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※本記事は、TPX®繊維の紹介を目的とするものであり、本記事に記載の使用方法について他社特許の非侵害を保証するものではありません。

提供:三井化学株式会社

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