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突出し機構の種類:射出成形の基本(14)

2022.02.21

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この記事では…

突出し機構の種類について解説します。

(執筆:落合孝明/モールドテック)

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金型から製品を取り外すための機構、突出し機構が必要なことは第12回で紹介したが、この突出し機構には設定する場所や目的に応じていくつかの種類がある。

1.ピンによる突出し

突出ピンおよびエジェクターピン(EP)と呼ばれるピンで製品を突き出す方法。構造が単純であり低コストで加工性がいいことから最も一般的な突出し方法といえる。

ピンの断面形状は主として丸い形状のものが用いられる。他にも断面が四角い形状のピンもあり、これは製品のリブや肉厚など幅が狭い範囲を突き出すために用られる。だだ、角突出しピンは丸突出しピンに比べて加工性が悪い。

欠点としては突出し面積が狭いため、製品に突出しの跡が残りやすいことがあげられる。

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2.スリーブピンによる突出し

ボス形状をスリーブピンと呼ばれるピンでリング状に突き出す方法。中心が空いているスリーブピンの中に、コアピンと呼ばれるピンが入る。このコアピンは可動側の取付板に固定されているので突出し時には動かずスリーブピンのみが可動して製品を突き出す。

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3.直上げコア

シャフトを用いてブロックで大きな範囲を突き出す方法。突出しピンに比べて加工に手間がかかる。しかし、突出し面積が大きいので突出しの跡が残りづらいので、突出の跡が許されない透明の製品や肉厚の薄い製品などでよく用いられる。また、離形抵抗の大きい部分に対してはあえて突出し面積の大きいブロックを用いて確実に製品を突出すようにする場合もある。

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4.ストリッパープレート

プレートを用いて製品の外周全体を突き出す方法。直上げコアと同じで突出しピンの跡が許されないような製品や肉厚の薄い製品などに用いられる。ブロック突出しが製品の一部を突出しているのに対して、プレートによる突出しは製品全体を突出しているので、非常にバランスのいい突出し方法といえる。

この方法の欠点は金型を構成するプレートが1枚増えるためコストが高くなること。またPLの変化が激しい製品には使えない。

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このように製品を突き出す方法はさまざまであるので、製品形状や条件などを加味して最適な方法を設計するとよい。

次回へ続く

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落合 孝明(おちあい・たかあき)

1973年生まれ。株式会社モールドテック代表取締役(2代目)。デザインとエンジニアリングの両面から製品開発の支援をする設計屋。アイデアや現品からのデータ製作や製造手配まで製品開発全体のディレクションを行っている。文房具好きが高じて立ち上げた町工場参加型プロダクトブランド『factionery』では、第27回日本文具大賞機能部門優秀賞を受賞している。

著書:『金型設計者1年目の教科書』(日刊工業新聞社)『すぐに使える射出成形金型設計者のための公式・ポイント集』(日刊工業新聞社)『プラスチック製品設計者1年目の教科書』 (日刊工業新聞社)

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